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ハンバーガーメニュー

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今僕が開発に携わっているAndroidアプリはボトムナビゲーションタイプ、いわゆる「下タブ」と呼ばれるUIのナビゲーションパターンを採用している。本来Androidアプリのナビゲーションパターンは左から開くドロワー(ハンバーガーメニュー)メニューパターンが推奨されているが、このアプリの場合は、開発の歴史的経緯からiOS版のデザインを踏襲した。(そのままコピッた)

Navigation drawer

https://www.google.com/design/spec/patterns/navigation-drawer.html#navigation-drawer-specs

ちなみにiOSは下タブのナビゲーションを推奨している。 (Apple標準のアプリの多くがこの下タブを採用している) iOSヒューマンインターフェイスガイドライン: バー

この前、他社のクリエイティブナンチャラな人にアプリを触ってもらった際「ドロワーにしないで下タブを使うとかGoogleの世界観と戦っている感じなんですか?」という体でディスられたのだけれど、そんな折、Google design guidelinesに一際目を引くデザインの新要素が追加された。

Bottom navigation

Bottom navigation - Components - Google design guidelines

iOSの下タブに比べ、物質的な「動き」を伴っているのが印象的。 (モバイル画面では下方向でのタブ表示を推奨し、タブレット等の大きな画面は下ではなくて左のバーに配置するのが良いとのこと。指の位置を考慮してのことかな?)

www.androidpolice.com

Bottom navigationはあくまでコンポーネント(部品)

GoogleとしてこのBottom navigationの登場により「はい、これからはAndroidアプリのナビゲーションパターンのスタンダートは下タブです!ドロワーなんてクソです!」という話では無いだろう。Bottom navigationの位置付けはあくまでコンポーネント・部品で「ユーザーにより良い体験を与えられる」というGoogleからのお墨付きのついた選択肢が増えた程度の感覚でいるのが良さそうだ。 (Google design guidelinesにNavigation drawerのセオリーパターンが未だにナビゲーションの項目で紹介されているのがその証左)

今のところの印象としては、グローバルレベルのメニューはドロワーで表示し、各グローバルメニューからの動線で階層が深くなりそうなところにBottom navigationを配置して階層を保ったりするなどが利用シーンとして考えられるかな。

なんにせよ、一緒に働いているデザイナーとのアプリ開発がより一層楽しいものになることは間違いないだろう。

蛇足

ちなみに去年WWDC2015に行った際、LabにいたAppleのデザイナーの人から「ハンバーガーメニュー(ドロワーメニュー)はあまり良くないよね。まあ、Googleさん達の考えはよくわからないけど」的なことを言われたのを思い出した。 www.vagrantup.jp

みんな違って、みんな良い。はい、僕は平和主義者。

さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法

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