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最近読んだ本

去年の暮れから年始にかけて読んだ本をリストアップ。 去年は映画ばかり観て本をあまり読まなかったので、今年はもう少し読書に重点を置きたいところ。

不連続の世界

不連続の世界

スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド

大前研一 日本の論点2016〜17

大前研一 日本の論点2016〜17

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)

アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)

アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)

偽金 フェイクマネー (実業之日本社文庫)

偽金 フェイクマネー (実業之日本社文庫)

ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫)

ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫)

21世紀の借金論 お金を借りればパラダイス

21世紀の借金論 お金を借りればパラダイス

自分の中で際立っていたのは「ニュータウンは黄昏て」かな。 郊外に分譲団地を購入した家族の「こんなはずではなかった」的な悲哀と緩やかな絶望が丁寧に描かれている。 特にマンションの住人達で組成される理事会での不毛なやり取りは、独特なあの雰囲気を微に入り細にわたったレベルで描写していて驚いた。実際に僕自身が今住んでいるマンションの理事(賃借人でもやらなくてはいけない)を経験していることもあるから、余計に、この著者が綿密な取材を行っているのだなーということがうかがえた。

「大前研一の日本の論点」は世界における日本の現状を問題点を踏まえながら分かり易く解説し、その提起した問題に対する解決のアプローチを綺麗な論理構成で示している。読み終わると、ちょっとだけ視座が高くなったような気持ちになれる。

森博嗣の新書は「ふーん」っていう感じ。 確かに曖昧に物事を捉えて常に思考の余地を残しておくことは、有用と思う。 問題を具体化することで、物事を容易に把握するというのは誤った捉え方をしているという危険を常に孕んでいるのはその通り。 (確か、同じようなことをタレブがブラックスワンで散々語っていた気がする)