デザインの解剖展に行ってきた
「東京ミッドタウン」内のデザイン専門施設 21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「デザインの解剖展」 へ行ってきた。
デザインの解剖とは
- 身近なものをデザインの視点で外側から内側に向かって具に分析する行為
- グラフィックデザイナーの佐藤卓が武蔵野美術大学の授業で進めていたプロジェクト
デザインの解剖の意義
デザインは設計かつ問題解決の方法。
そのため、デザイン対象である商品や企業の真の意味や価値・関係性を理解しなければ本当に実のあるデザインを行うことはできない。 つまり対象を構成する様々な構成要素・プロセスを具に検証して明らかにすることが必要。
解剖対象
本展での解剖対象は誰もが知っているであろう明治の代表製品
- 「きのこの山」
- 「明治ブルガリアヨーグルト」
- 「明治ミルクチョコレート」
- 「明治エッセルスーパーカップ」
- 「明治おいしい牛乳」
個人的印象
デザイナーが解決すべき問題の本質が、こういった検証(解剖)によって分解された膨大な量の要素群の中に潜んでいるという主催者の主張を裏付ける充実な展示内容。(例えば「きのこの山」の解剖ではパッケージの箱の各要素を入念に分解し、各々の必然性について言及している。同様のスタンスは味や歯ざわりにまで及ぶ)
「デザインする」という行為について表面的で中途半端な認識しか持ち合わせていない自分にとって、その行為の背後に潜む深遠さを垣間見ることができた次第だ。
また、展示会場のいたるところに解剖対象の拡大オブジェや、本展に携わった若手クリエイター達の独自の視点に基づいた作品も展示されていて全体的にとても見応えがあり楽しめた。