境港で、水木しげるロードを歩いてきた
鳥取砂丘を見に行きたいという昔からの願望を遂に叶えるべく、鳥取に飛んだ。
鳥取と言えば、砂丘以外にも「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親、水木しげるの出身地、境港市があり、同市は水木しげるの世界観を観光テーマに取り込んだ観光対応型商店街「水木しげるロード 」を展開していることで知られている。
僕は「ゲゲゲの鬼太郎」等の水木作品を子供の頃にアニメで楽しんで見ていたし、また何より最近は水木しげるが全く売れなかった頃の極貧生活を綴った「ゲゲゲの家計簿」を読んで「水木しげる」という人物に対して猛烈な興味を抱いていたので、「水木しげるロード 」に立ち寄らないという選択肢は無かった。
- 作者: 水木しげる
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羽田から1時間弱で米子鬼太郎空港に到着。
米子から境線で境港へ。
ゲゲゲのイラスト列車に胸が躍る。
境港駅に降りたら早速、ゲゲゲワールドである。
街中に水木作品のキャラクターの像が配置されていて嬉しい。
ぬりかべに抱きついてみた。
「水木しげるロード 」の途中には「水木しげる記念館」があり、水木しげるの原画や直筆壁画、漫画雑誌が展示されている。 ちなみに冒険家としての水木しげるにスポットを当てたコーナーもあった。
水木しげる記念館にはエッセイ漫画や雑誌、小説等で度々登場する水木しげるの人生論についての特集コーナもあって、それがまた中々に興味深かった。
特に睡眠についての言及は印象的だ。
人間は寝ることによってかなりの病が治る。 私は「睡眠力」によって 傷とか病気とか秘かに治し 今日まで「無病」である。 私は「睡眠力」は「幸福力」ではないかとおもっている
水木幸福学は1日10時間の睡眠から始まる。 それを1年やったら次に行きます。 一日の半分寝ているわけだからバカになれということです。 そうすると幸せを感じるレベル(感度)が上がってくる
水木先生の生活を見ていると、睡眠時間が十分に確保できるよう生活時間のコントロールが可能な仕事に就くべきだなと強く思う。
水木先生の有名な名言に「怠け者になりなさい」というものがある。
僕のような真性の怠け者がそれを聞くと「水木先生、ですよね!わかってらっしゃる!」と早とちりしてしまうのだが、実際、これを字面通りに真に受けてはいけない。
若い時は黙って働け それが肥やしなる
この通り、水木先生は「若い時は黙って働け・・」と言っているのだ。
つまり、怠け者になるためには若いうちに馬車馬のように働いて、それで得た「肥やし=資産」で残りの人生は怠けろと・・・
まさに、金持ち父さん a.k.a ロバートキヨサキと同じ目線だった。
僕ももう若くは無いので、20代の頃に貯めた「資産」で残りの余生を怠け者として生きていきたいところだが、正直なところ、そんな資産は全く無いので途方にくれてしまう。 とほほほ。
と現世のヘビーな真理を痛感しながら、水木しげるロードを一通り堪能し終えた夜、境港の飲み屋でカウンターから差し出された取皿を見て笑ってしまった。
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