未処分利益

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オープンハウスへようこそ を観た

Netflixのオリジナル作品。

不慮の事故で夫を亡くした妻(ナオミ)とその息子(ローガン)は家賃の支払いが厳しくなり、生活を立て直すため妹夫婦の売出し中の別荘に仮住まいさせてもらうことになるのだが、その家には自分達以外の「何者」かが出入りしていて、その「何者」かによって2人の生活が徐々に脅かされていく話。

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充電中のスマートフォンが消えたり、シャワーを浴びている最中に地下の水加熱器がOFFになったりと最初のうちはただのイタズラレベルだったその「異変」を気のせいとやり過ごしていたローガンとナオミだったが、ある日その何者かは、2人がオープンハウスで外出中に居間の模様替えを行う。流石にこれは不気味過ぎて看過できなかった2人は警察に通報をするのだが、駆けつけた警察官は「近所の子供のいたずらではないか」と全く取り合ってくれない。そして「何者」かはそれが合図とばかりにある晩2人に牙を剥くのだった・・・

この映画のラストでの突き放し方・視聴者への丸投げは「スリラーに答えなど無い」という言外のメッセージを込めた潔いものであると思いつつ、ただやはり当初抱いていた期待感からなのか観終わった後の不完全燃焼な心持ちは正直否めなかった。
アルツハイマーを患う隣人のマーサは得体の知れない不気味さを放っていたが、その存在も映画的には特に絡みもなく、また、2人に気遣いを見せていた店員クリスもこれといった役割を果たさずに呆気なく殺されてしまう。

重要そうに思えた伏線は回収されず、また犯人の顔は最後まで明らかにならないしその動機も不明のままだ。

ただのシリアルキラーの日常的犯行にたまたまひっかかてしまった哀れな家族の話という解釈で僕の中では一応の結論を出しているが他の視聴者は、この作品を観て一体どう解釈するだろうか。

今はそれが一番気になっている。(あ、それこそが制作側の狙いなのかな?)

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